探偵の実情とは?

探偵の仕事は「人助け」が基本。
ですが、なんとなく怪しくて不透明なイメージを抱いている方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
このページでは、探偵の実情を解説しています。
まずは探偵の調査内容を見ていきましょう。
探偵の調査内容は
これらを見る限り、探偵は誰かの悩みやトラブルを解決するために存在していることがわかるでしょう。
しかし、全ての探偵が人助けのために勤めているわけではありません。
次に日本の探偵の実情を紹介していきます。
日本の探偵の実情
探偵社の数
現在、日本にはたくさんの探偵社があります。警察庁の統計によると、令和3年末の新規届出数は808件。
営業所数は6,693件となっていて、前年と比べると314件増加していることがわかります。
そのうち、個人経営の小さな探偵社が4,871件と、7割以上を占めています。
全国展開している探偵社
全国展開している大きな探偵社もありますが、大手だからといって安心するのは間違いです。ホームページに「全国に対応しています」と載っていても、バーチャルオフィスを利用しているだけ。
高い調査力を謳っていても、自社の探偵ではなく下請けの探偵に調査を任せきりにする。
という方法をとっている可能性がありますので、注意しましょう。
違法な業務を行う探偵業者
探偵業は届出制です。管轄の警察署に探偵業開始届出書を提出すると、公安委員会から「探偵業届出証明書」が交付されます。
審査などはありませんので、簡単に探偵業を営むことができます。
そのため、違法な業務を行っている探偵業者も珍しくありません。
逮捕事例
違法な業務を行う探偵業者が、実際に逮捕された事例もあります。浮気調査を依頼した女性を脅し、現金を騙し取る
2022年、探偵業を営む男性が、浮気調査を依頼してきた女性医師に対し、信頼を得る中で精神的に優位な立場を利用し不適切な要求を繰り返していたとして、強制性交等罪と恐喝罪で有罪判決(懲役7年)を受けました。
この事件では、調査中の相談対応をきっかけに親密な関係になり、最終的には金銭の提供まで求めたとされています。探偵という立場を利用した非常に悪質な事件です。
出典:文春オンライン
精神疾患を抱えている依頼者を騙し、調査費用を受け取る
同じく2022年、東京都渋谷区の探偵業者が、「電磁波被害に遭っている」などと相談してきた依頼者に対し、調査名目で高額な費用(約80万円)を請求し、準詐欺の疑いで経営者らが逮捕されました。
この事件では、依頼者が精神的に不安定な状態であることを把握しながら契約を結んでいたとされており、調査内容の妥当性も含めて問題となっています。
出典:朝日新聞
このように、探偵業者の中にはごく一部ですが、違法または不適切な対応を行うケースも見られます。
そのようなあくどい手口で騙す探偵業者は、相談者の不安を煽って他の調査を追加させたり、強引に契約を迫ったりして高額な料金を請求します。
トラブルにならないよう、探偵選びはしっかりと行いましょう!
探偵選びは慎重に!
調査内容によって料金は変動しますが、探偵の調査費用は決して安いものではありません。
加えて、悪徳探偵の存在も無視できません。
探偵を決める際は、「悪質な手段を講じている探偵がいるかもしれない」ということ強く意識して、慎重に探偵選びを行うことが大切です。